みなさん、こんにちは!
趣味でベースを弾いているふみかんと申します。
本日は「ベースを買いたいけどどうやって選べば良いかわからない…」というベース初心者さん向けにお勧めのベースを解説していきます。
目次
初心者にお勧めのベース
初心者さんが最初に買うベースとして、私のオススメは「4弦のジャズベ(パッシブ)」です!!
弦の数って違いあるの?
ジャズべってなに…?
パッシブとは…?
ご安心ください、順番に解説していきます。
まず基本的なベースの種類について解説した後、私が「4弦ジャズベ(パッシブ)」をお勧めする理由をお話ししていきます。
ちなみに、ベースの特徴の説明に際して簡単な専門用語(各パーツの名称)が出てくるので、もしまだ分からない方がいましたらぜひこちらの記事を読んでみてください。
ベースの種類
ベースの種類には代表的な2つ、「ジャズベース」と「プレシジョンベース」というものがあります。
①ジャズベース
一般的に「ジャズベ」と呼ばれるのがジャズベースです。
プレシジョンベースと比較して次のような特徴があります。
- ネックが細い
- ピックアップが2つ、離れて搭載
- ボディがスリム
- 音の幅が広い
まず、ジャズベはプレべと比べてネックが細いです。パッと見では分かりづらいかもしれませんが、握ってみればその差は歴然です。単純に握りやすいです。
そしてピックアップが2つ、離れて搭載されています。別々のツマミで調節できるので音の表現の幅が広がります。
そして見た目がプレべよりもスリムです。お尻側の形もネックに対して垂直ではないし、くびれの位置も左右対称ではありません。ベーシストが弾きやすいように改良されてきた形らしいです(‘ω’)
ちなみに、最初は勘違いしやすいかもしれませんがジャズベースはジャズ専用のベースではありません。むしろオールジャンル対応です。
このタイプが生まれた時代にはまだロックというジャンルが確立されておらず、ジャズが広まっていたといいます。
もともとあったプレシジョンベースを改良して、広くジャズプレイヤーに受け入れてもらえるよう作られたため「ジャズベース」と名前になったそうです。(諸説あるみたいですが。)
②プレシジョンベース
一般的に「プレべ」と呼ばれるのがプレシジョンベースです。
次のような特徴があります。
- ネックが太い
- ピックアップがくっついて搭載
- ボディがずっしり
- ベースらしい骨太な音
ジャズベと逆の特徴となりますが、ネックが太くてボディがずっしりとしています。
手が大きくて、しっかりとネックを握りこみたいという方にはプレべは好評のようです。個人的にはネックは細いほうが良いけど、ボディのぽってりとした形は可愛い感じがして好きです。笑
そしてピックアップは、ジャズベと違いくっついています。それぞれツマミで別々にコントロールできるわけではなく、1つとしてとらえた方が正しいかもしれません。
ピックアップが1つにまとまっていること、またネックが太いことから、ベースらしい骨太な音が出せるのがプレべの良いところですね。
ちなみにプレシジョン(precision)とは「正確な」という意味ですが、プレべが正確ならジャズベは不正確なのか?というとそういう訳ではありません。
プレべはエレキベースとして生まれた初めてのベースです。
それまでベースと言えばウッドベースが主流でした。ウッドベースには今のエレキベースと違い金属のフレットが打ち込まれていません。そのため音階がハッキリと分かれていませんでした。
今のエレキベースでは指板にフレットがあるのが普通ですが、エレキベースができた当初はそれが大きな特徴であったため当時のベースにプレシジョン(正確な音階が刻まれている)ベースと名づけられました。
ジャズベをお勧めする理由
さて、ジャズベとプレべをざっくりと説明したところで、私が初心者さんにジャズベをお勧めする理由です。
ジャズベとプレべではプレべの方が歴史が長く、ジャズベはその改良版というような位置づけです。
そのためジャズベの方が弾きやすく音の幅も広い、扱いやすいような楽器と言えるでしょう。なので私は初心者さんにはジャズベをお勧めします。
ただ、プレべを改良したのがジャズベならプレべに勝ち目は無いのか?というと全くそんなことは無いです。全く。
ベース本来のどっしり太い音で、演奏を土台として支えるという部分ではやはりプレべは強いと思います。上手い人のベースを聞くと音が良すぎてプレべがとっっても欲しくなります。。
言うなれば、プレべは昔からの伝統的なお茶が楽しめる老舗のお茶屋さん。華やかさよりは代々継がれている間違いない味に魅了される人が多い。シンプルだからこそ作り手の技量が分かるし、誤魔化しのきかない本来の味を楽しむ感じ。
一方ジャズベは幅広い人に受け入れてもらいやすいようにアレンジを加えたティースタンド。抹茶ラテやほうじ茶ラテなんかを出しています。トッピングなどが気軽にできて、一人ひとりの好みに合わせやすい。
みたいな?(/・ω・)/笑
4弦?5弦?6弦?
次は弦の数についてです。
さて問題です。
ベースの弦は何本でしょうか?
もしまだベースを始めておらず、ギターとベースの違いもあまり分かってない方だと分からないかもしれませんね。
もうすでにベースを触ったことある方、ある程度知識がある方なら「4本!」と答える人が多いですかね?
4本…概ね正解です(*´▽`*)◎
一番多いベースのタイプが4弦ベースでしょう。ただ5弦ベースもあれば6弦ベースもあります。私は5弦ベースも持っています。7弦ベースを弾いている人と会ったこともあります。
さらには12弦ベースとかいう謎のベースも世界には存在するようです…怖い。笑
とにかく、ベースは弦が4本でなければいけない!なんてことはないので、弦の本数についても触れてみました。
でも、私が初心者さんにお勧めするのは4弦ベースです(結局)。
4弦ベースをお勧めする理由
理由は単純で、多くの曲が4弦だけで弾けてしまうからです。
そもそも弦を増やすのはなぜかというと、周りを威嚇するため…ではなく、出せる音域を増やすためですよね。
それなら増やす必要がないうちは必要最低限で練習した方が楽器に慣れやすいでしょう。
ただ、最初から多弦ベースを買うのは反対!と言っているわけではありません。例えばコピーしたいアーティストが5弦ベースを使っているからという理由で5弦ベースを買いたいというのは賛成です^^
また、多弦の方が弾きやすいという方もまれにいるかもしれません。
ベースで音を出すとき、抑える場所によって、違う弦を鳴らしても同じ音を出すことができます。(これを異弦同音といいます。)
これを上手く使えばローフレットからハイフレットまで左手を忙しく動かす必要がなくなる場合もあります。
なので個人の好みに合わせて気に入ったものを探してみてください!
(ちなみに当然ですが多弦ベースは4弦ベースよりデカく重くなります。体力必要です。笑)
パッシブorアクティブ
次はパッシブベースとアクティブベースについてお話します。
またベースの種類分け?ジャズベ・プレべとは違うの?と思うかもしれませんが、これまた違う分類の仕方なんです。
ジャズベ・プレべというのはそれぞれの楽器そのものについて分類しましたが、パッシブ・アクティブというのは出力音の調節方法によります。
パッシブベース
パッシブベースについてはそんなに説明はいらないかもしれないです。
皆さんが思い浮かべるのはほぼ100%パッシブベースだと思います。
楽器本来の音を出すことができ、音質の調節はボディについているツマミのみ。あとはシールドから繋いだエフェクターもしくはアンプ(外部の機器)で行います。
アクティブベース
アクティブベースというのは楽器にプリアンプを内蔵していて、エフェクターやアンプに繋がずとも楽器本体の時点で音を細かく調整できるのです。
メリットとしては、自分好みの音を作りやすいことでしょう。パッシブベースを使用し外付けのアンプで音作りをする場合、使用するスタジオやライブハウスによって所持しているアンプが異なり、思った通りの音が出せない…なんてこともありますので。
デメリットとしては電池を使うこと。楽器の裏側に電池をいれる場所があり、そこに電池を入れ使用します。電池で動くものには当然電池切れという恐れがあります…。
また、弾き手のニュアンスが表現しづらく少し機械的な音になってしまうという点もあります。
パッシブベースをお勧めする理由
正直、初心者さんのうちは音の違いがそこまで分からないのではないかなと思います。(すみません。)
(というか私がいまだにあまり音の違い分からないやつです←)
なので、あまりこだわりの無いうちに電池を消耗するタイプの楽器を使うと費用がかさんで勿体ない気がします。
また、最初のうちは自分の弾いたニュアンスが分かるパッシブベースの方が楽しく、実力も上がりやすいのではないかと思います。
自分が出したい音が明確になってきて、それを表現するのにアクティブベースが合ってるなと思ってからアクティブベースを購入しても良いと思います^^
ショートスケールという選択
最後に、スケールについて少しお話します。
私はベースを初めて買う時に色々調べて「ショートスケール」のベースがあることを知りました。通常より少し小さめ(ネックが短い)ベースのことです。
まだベースに触れたことが無かった私は、弾いてみてその大きさや重さに参ってしまうことを恐れていました。それで上手く弾けなくて挫折したら嫌だな…というネガティブな考えがあったのです。
ですが最終的に通常のロングスケールを購入し、今でも楽しくベースを弾いています(`・ω・´)
小柄な方やショートスケールについて悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ショートスケールについて
ショートスケールのベースは一般的なベース(ロングスケール)より10cm程もネックが短く作られています。
そのため、女性や手が小さい方にとっては弾きやすい楽器であると言えるでしょう。全体的に小さくなるため重さも軽くなり、長時間演奏するときも負担が減ります。
もちろん「ロングスケールで弾けない人向け」のような位置づけではないので、男性でも使いますし、プロの方だって使います。
ショートスケールのベースはロングスケールよりも温かみのあるサウンドになり、それを好んで使用している方も多いようです。
ちなみにスケールは他にもミディアムやスーパーロング(エクストラロング)があります。なのでショートスケールは「ロングスケールを短くしたもの」と捉えるのではなく、長さの種類のうちのひとつと捉えるべきです。
ショートスケールを選ばなかった理由
ショートスケールを検討してた理由は自分が小柄だったからですが、ふと「天才ギタリスト!」や「天才ベーシスト!」のように小さい子が大きな楽器を演奏しているのを見たことがあったのを思い出しました。
こんな小さい子でさえ弾けるんだから、少しくらい弾きづらくても努力次第でなんとかなるんじゃね?と前向きになれました。
また、一般的に多く作られているのがロングスケールのベースなので、ロングスケールは単純に種類が多いです。それに比べてショートスケールは全体の生産量が減るため選択の幅が狭まります。
毎回オーダーメイドで楽器を作る予定なんてさらさら無かったので、選択肢は多いに越したことはありません。
この考えに行きついてロングスケールのベースを購入しましたが、全く後悔しておらず、先述の通り今でも楽しくベースを弾いています♪
もしショートスケールとロングスケールどちらにしようかな?と迷っている方がいたら、個人的には生産量の多いロングスケールをお勧めします。
もちろんショートスケールにしたい強い思いがあれば、目的に合わせて選んでいただければと思います^^
最後に:一番大事なこと
さて、ここまでベース選びに役立つように特徴をいくつか説明してきましたが、他にもメーカーだの古いモデルだの新しいモデルだの、ベースの特徴はいくつもあります。
全部理解してからベースを選ぶのは初心者さんには厳しいと思います。色々調べてから買おうとしていたらいつまで経っても動き出せません。
もちろん事前に知識を増やすのは良いことですが、一番大事にしてほしいことは「このベースが気に入った!」という直感です。
理屈じゃなくて好きになることってあると思うので、それに従うのが一番です。
ちなみに私が今使っているベースのメーカーはCrews Maniac Soundですが購入時はこのメーカーも知りませんでした。
楽器の色味が好きで、フェスタレッドのマッチングヘッドが気に入ったしピックガードの白すぎないオフホワイトも気に入ったし、ペグが逆巻きなのも気に入って買いました。
ペグが逆巻きだとこういう理由で良い!という明確な理由なんて無かったのですが、ただ気に入ったのです。笑
みなさんも自分が気に入ったと思える楽器に出会えますように!
お気に入りの楽器を見つけて、楽しく練習しましょう~!!
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