みなさん、こんにちは!
趣味でベースを弾いているふみかんと申します。
本日はベース初心者さん向けに「ピック弾きがいいの?」「指弾きがいいの?」「どちらもマスターしなきゃダメ??」というような疑問に答える記事を書いていきます!
ベースの練習を始めたいけどそもそもどうやって弾けばいいんだ!という躓きポイントを乗り越え、楽しく練習していきましょう!(/・ω・)/
最初に、指弾きとピック弾きについて簡単に解説していきますね。
目次
指弾き
まずは、指弾きについてです。
指弾きとはピックを使わずに指で弦を弾いて演奏する奏法です。
特徴は下記の通りです。
- 丸みのある優しい音になる
- 力加減がしやすく繊細な表現ができる
- スラップへ移行しやすい
- ピックがいらない
順番に解説していきます。
①丸みのある優しい音になる
人の肌は弾力があり柔らかいため、弦を弾いた際に「バチン」と硬い音ではなく「ボーン」と優しく鳴ってくれます。(音の表現は私の主観です笑)
楽器以外でも、同じものを叩いてみるのに硬いもので叩くのと柔らかいもので叩くのでは音が変わるのが分かると思います。
この優しい音こそが指弾きの良さであり特徴でしょう。
ジャンルとしてはジャスやポップス等と相性が良いと言われています。
②力加減がしやすく繊細な表現ができる
自分の指で直接弦をはじく場合、指に込めた力がダイレクトに弦の鳴りに反映されやすいです。
つまり、ここは強く鳴らしたい!ここは控えめにして周りと馴染ませたい、といったような表現が比較的容易にコントロールできます。
ただ、指の力加減がダイレクトに反映されるというのは初心者にとってデメリットにもなりえます。
弦をはじく強さが毎回バラバラだと安定した音のつながりにはなりませんし、中指と人差し指で力加減が異なってもデコボコした印象のベースラインになってしまいます。
ですが最初のうちはあまり気にせず、練習を重ねていけば音がそろってくるのでめげずに練習を続けていきましょう!
③スラップへ移行しやすい
スラップというのは、指で演奏するのですが一般的な指弾きとは少し異なります。
一般的な(ここで説明している)指弾きは、人差し指や中指(あるいは薬指)で弦をはじいて演奏しますが、スラップは親指で弦を叩きつけたり人差し指(あるいは中指)で引っ張ったりして音を出す奏法です。
指を使って演奏する方法でありながら、丸みのある音ではなく「バチン」といったアタック音の強い派手な音を出せます。
スラップはベースソロでもよく使われておりますが、1曲まるまるスラップ奏法ということはあまり多くありません。
なので指弾きorピック弾きと併用されることが多いのですが、指弾きの場合は単純にスラップとの移行がしやすいのです。(ピック弾きでは持っているピックをどうするか、スラップ後にどうピックを持ち直すか、が少し難しい)
④ピックがいらない
当たり前でしょ…と思うかもですが、これもしっかりメリットなので記載します。笑
自分の指だけで弾けるというのはすなわち「ピック忘れた!演奏できない!」なんてことが無いのです。もちろん友人に借りたり楽器屋やスタジオ等どこでもすぐ購入はできますが、指弾きの場合はそもそもその心配が不要です。
また、ピックは消耗品です。角が削れて丸くなってきたら新しいものを購入する必要が出てきます。
そうでなくても、ピックって紛失しやすいんです。。(経験者の方の多くが頷いてくれるはず。)
紛失や消耗により買いなおさなくて良い、これも指弾きのメリットでしょう^^
ピック弾き
ピック弾きというのは、ピックで弦を弾いて演奏する奏法です。
特徴は、下記の通りです。
- 硬くてハッキリした力強い音になる
- 音の粒(音量や音質)がそろいやすい
- リズムが安定しやすい
- 様々なピックを選べる
ギターからベースへ転向した方は、ピック弾きをメインで演奏されている方が多いように感じます。
①硬くてハッキリした力強い音になる
指のように柔らかいものではなく、硬くて薄いもので弦を弾けば「ピン」と張りつめたハッキリした音になるのはなんとなくイメージがつくのではないでしょうか。
また指弾きでは指を手首側に曲げる?引き寄せる?力で弦をはじいていますが、ピック弾きの場合は手首を回す、もしくは肘から下全体を動かすようにして弦をはじきます。
必然的にかかる力も大きく、力強い音となります。
ジャンルとしては、ロックやメタル等と相性が良いと言われています。
②音の粒(音量や音質)がそろいやすい
指弾きでは人差し指・中指で交互に弾くことが多く、初心者は音の粒を揃えるのが少し大変だったりします。
一方ピック弾きでは、毎回ピックで同じように弦をはじけば音の粒が揃いやすいです。音の粒が揃うというのはベースにとって大切で、聞いていて安定感があるベースというは間違いなく音の粒が揃った演奏となっています。
ただ、ピッキングにはダウンピッキングとアップピッキングの2種類がありまして…これを両方使う弾き方をオルタネイトピッキングと言います。
これは弦を上からピッキングするのと下からピッキングするのを繰り返す奏法です。
ダウンピッキング(弦を上から下にはじく奏法)だけだと、ピッキングしたら手首を上に返してまたピッキング、手首をかえしてピッキング、、という流れになりますが、
オルタネイト(上からも下からも弦をはじく奏法)だと最初にピッキングしたら手首を上にかえす際にもう一度ピッキング、そしてまた上からピッキングしたら手首を上にかえす際にもう一度ピッキング、、という様に一往復の間に2音を鳴らすことができます。
速い曲や裏拍が多い曲なんかでは便利な奏法だと思います。
で、このオルタネイトピッキングで弾く場合はダウンとアップで力加減やピックの当て方が揃えられず、粒が揃わない…なんてこともあります。笑
これも練習次第なので、オルタネイトでもダウンピッキングだけのように粒が揃うよう頑張っていきましょう!
③リズムが安定しやすい
これは先程説明した「オルタネイトピッキング」を上手く活用した際のメリットです。
オルタネイト(上からと下からのピッキングを交互に行う)を使いこなせば、一定の動きで同じリズムを綺麗に刻み続けることができます。
ピック弾きと相性の良いロックやメタル等では、ベースは速めのテンポで同じ音を刻むということが多いです。なのでオルタネイトピッキングで安定したピッキングができれば一定のリズムを乱さずに弾き続けることができます。
また、休符が多い、裏拍が多いという楽曲の場合はさらにオルタネイトが活躍します。
裏拍というのは曲のカウントが「1,2,3,4,」というカウントだった場合、「,」の部分のことですね。
オルタネイトでは一定の手首の動きでピッキングをするので、通常上からのダウンピッキングは「1,2,3,4,」の部分、下からのアップピッキングは「1,2,3,4,」の部分になります。
上の写真のようにダウンとアップが決まっていれば、手首は一定の動きをしたまま適切なタイミングでピッキングをすることができるので、全部ダウンピッキングで都度手首をかえすよりも正確なリズムで音を鳴らすことができます。
④様々なピックを選べる
最後はピックについてです。
ピックは、形も厚みも材質も本当に様々なものがあります。
種類がありすぎてどれが良いか分からない…という悩みもあるかもしれませんが、逆に色々試して自分が気に入るものを探すのも楽しいと思います!
好きなアーティストが使っているピックを調べて同じものを使ってみるのも良いですね^^
また、指弾きのところで「ピックは消耗品」と書きましたが、最初のうちはピックが削れていくのが練習した証として嬉しかったりもするもんです。笑
指orピック、結局どっち?
それぞれの説明をしたところで、結局どっちを選べばいいの?という疑問にお答えします。
結論、どちらでも大丈夫です。
「いやここまで読んだけど、結局答え出してくれないんかい。」
って声が聞こえてきそうです。笑
ただ、本当にどちらでも良いのです。いま読んでくれているあなたが「どちらから始めれば良い?」と考えている理由は何でしょうか?
どちらから始めるのが正しいの?
ていうか普通、みんなはどっちから始めてるの?
どちらの方が始めやすい?簡単?
こういったことでしょうか。
正しいとか普通とか、無い。
私自身は指弾きから練習して、現在は曲によって指弾きとピック弾きをどちらも使っていますが、どんなに優しいバラードだろうと全部ピック弾きで演奏する人もいれば、どんなに激しいロックでも全部指弾きで演奏する人もいます。
この曲はピックで弾かなきゃいけない、この曲は指で弾かなきゃいけないという決まりは無いし、本家のアーティストと違う弾き方だったからってそれは別に間違いじゃありません。(ちなみに私は最初この考え方になれなくて、必死に本家の弾き方を調べてから練習を始めてました。笑)
自分の取っかかりやすい方から初めてみて、もし万が一気に入らなかったら別の方法を試してみるのも良いと思います。
難易度
どちらが難しいの?という問いに関しても、申し訳ないですが「人による」としか言えません。。
実際多くの人はどう思っているのかな?と思って軽く調べてみたのですが、指弾きの方が難しいと書いてあることもピック弾きの方が難しいと書いてあることもありました(+_+)
どちらも「慣れ」だと思うので、自分の弾きたい弾き方で練習を積み重ねていきましょう!
決められない場合は
どちらもやったことないし、自分にどちらが向いているか、どちらをやりたいかすらも分からないよ!という方は、自分の好きなアーティストの真似からでも良いのかなと思います。
そのアーティストさんも指弾きだったりピック弾きだったり曲によって変えているかもしれませんが、自分が弾きたいと思っている曲のMVを見たりして調べてみてください^^
ふみかんの場合
参考になるか分かりませんが、ふみかんの場合も書いておきます。
私は最初に指弾きから練習を始めました。理由は、ピックの選び方が分からなかったのと、持ち方とかもよく分からなかったからという消去法です。
そして文中に少し書きましたが「本家がピックで弾いてるものはピックで弾くべき」という思い込みがあったため、本家が指弾きしている曲を選んで練習していました。
最初は演奏クオリティなんてそこまで気にせず楽しく弾いていたので、指弾きで難しいと書いた「音の粒が揃わない」とか、実際揃ってなかったけど全く気にしてませんでした。笑
ある程度指弾きができるようになると、それだけでとても楽しくてひたすら指弾きで練習してましたね(‘ω’)
ただ、ノリの良い曲で腕を振りながらピックでガシガシ弾いているライブ映像なんかを見て、「こういう風に勢いのある演奏もしてみたい…!」と思うようになり、ピック弾きの練習も開始。
指弾きがある程度できるようになっていたからか、ピック弾きは思うように弾けなくて、私はピックの方が難しいと思ってました。
特に難しかったのが弦へのピックの当て方。普通に考えると弦に対して垂直にピックを振り下ろすのが正しいと思うのですが、ベースを肩から下げると楽器本体が斜めになったしまうため、ピックを真下に下ろすと垂直じゃない角度でピックが当たってしまうんですよね。
そうすると一点ではじくんじゃなくて少し弦に引っかかる感じがして「ザリッ」というような雑音が出てしまうんです。
文だけでは伝わらない気がしますが、この記事で詳しく話したいのはここではないので、伝わってないだろうけど進みます。笑
あとオルタネイトピッキング。アップピッキングがとにかく苦手でひたすら練習しました。
そんなわけで私にとってはピック弾きの方が最初は難しかったです。
今は本家にそこまでこだわらず、勢いがあってガシガシ弾きたいなと思うのはピック、優しく丁寧に弾きたいのは指、という感じでザックリと分けています。
ちなみにどちらも(一応)弾けるようになった今は、また指弾きが難しいと感じています。。
最後に:やりたいようにやってみましょう!
ここまで、指弾きとピック弾きどちらも良い面があること、そしてどちらでも良いことをお伝えしました。
私はピックでも指でも弾きたい!と思ったので今どちらの奏法も使っていますが、どちらから練習を始めるのも自由だし、どちらかだけを極めるのも自由です。
大事なのは自分が楽しく思うように演奏できることなので、やりたいようにやってみましょう~!!(*´ω`*)
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