「夢をかなえるゾウ」を読んで

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みなさん、こんにちは。ふみかんです。

読書感想文シリーズ第三弾。

今回は「夢をかなえるゾウ(著書:水野 敬也)」についてです。

タイトルは聞いたことがあるしシリーズ化されていて電車の広告でも見かける、そんな有名な本ですが読んだことが無かったのでこの度ついに読ませていただきました!

本のあらすじ

主人公「僕」は普通の会社員。先輩に連れられて金持ちや芸能人が集うパーティーに参加し、彼らと平凡な自分を比べて落胆します。

「変わりたい…成功したい…」と泣きながら願う僕のもとに、ガネーシャと名乗る謎のゾウ(?)が現れます。

ガネーシャはインドの神様だというのになぜか関西弁でしゃべり、胡散臭さMAXですが、僕はガネーシャの教えに従うことになります。

大食いで自分のことが大好きで身勝手で、でも繊細なクセのある神様「ガネーシャ」と「僕」の出会いから別れ、そして僕が成功に向けて課題をこなしていく様を描いたストーリーです。

「意識を変える」では変わらない

ガネーシャの教えはいくつもありますが、その教えひとつひとつではなく、「意識は変えられない」という考え方がとても印象的だったため、ここで取り上げます。

僕(主人公)は今まで「変わりたい」「成功したい」と何度思っても、変わることができませんでした。

本を毎月5冊読もうと思って買っても、読み切れずに本棚で眠らせてしまう。

テレビを見るのをやめる、と決めてもきっとまた見始めてしまう。

「変われないのはなぜだと思う?」というガネーシャの問いに答えられず、理由を聞くと「意識を変えようとしているから」だという。

意識を変えようとするのは、現在の自分は何もしないでめっちゃ頑張ってる未来の自分を想像して期待しているだけ。それって実際には全然頑張ってないので、楽なのです。

つまり意識を変えようとするのは逃げだというのです。

意識なんてなかなか変えられないもの。本気で変わろうとするなら、意識じゃなくて具体的な何かを変えなければいけなせん。

例えばテレビを見るのをやめようとするなら、テレビ自体を捨ててしまうように。

意識を変えようとすることが逃げだなんて思ったこともなかったので、この言葉は私にとって衝撃的でした。

ですが同時に、仕事で何か失敗をしたときに「今後は注意する」では終わらせられず、具体的な対策方法を求められるのももっともだと納得ました。

また自分のミスや部下のミスを「今後は注意する」で終わらせている人は、結局変わることができずにいるというのも実感としてあります。

期待しているうちは変われない

意識を変えようとするのは未来の自分に期待している、と前述しました。

同様に、売れているビジネス本やガネーシャの教えを頼りにしているうちは、それらが「自分を変えてくれるはず」と期待しているだけだと言います。

本を読んでいる間や話を聞いている時間、そして未来の自分を想像している時間で、自分が何か変わっているかというと何も変わっていないのです。実際はただ座っているだけなのだから。

自分が変われる時というのは、実際に自分が行動して経験した時だけです。

「就職すれば」「転職すれば」状況が良くなると考えている状態も、ただ期待して何も行動していない状態と言えるでしょう。

ガネーシャは僕に様々な課題を与えましたが、ここにいる限り僕がガネーシャに期待し続けてしまうということも分かっており、それでは成功できないと最後は寂しがりながらも別れの時が訪れます。

喧嘩も多かった二人ですが、最後には悲しい別れが描かれており、自分が変わるには、結局自分自身で考えて行動していくしかないということが最後に伝わってきます。

ふみかんの経験

この本の主人公「僕」は、自分を変えたいと強く願った時、意を決してインドへ旅立ちました。

(そこでガネーシャの置物を買ったのです。)

ですが実際には、インドに行って帰ってきても自分は何も変わっていませんでした。

このストーリーは、辛いくらいに共感できます。

私は学生時代に「英語を喋れるようになりたい」「外交的になりたい」といった期待を持って海外留学にいきました。

この留学で私はきっと変われる、この留学が私を変えてくれると期待していたのです。

しかし環境だけに期待していても何も変わりませんでした。

内向的で人とコミュニケーションを取らないので英語を喋らない。当然上達もしない。

リスニング、スピーキングが苦手だからリーディングやライティングだけを頑張り、これって日本でも勉強できることだと自分でも分かっていてとても辛くなりました。

留学に行くと決めて実際行動したことを褒めてくれる優しい友人も多いですが、時間とお金を無駄にしてしまったことは今でも苦い思いとして胸に残っています。

この苦い思いの正体が「期待していた」ことだと腑に落ち、しっかりと理解できたからこそ、この先同じような過ちを犯さないことでしょう。

辛い過去を思い出してしまいましたが、しっかりと受け止めこの先の人生に活かすことができるので、この本には感謝しています。

最後に

この本では、ガネーシャの教えを実際に行うよう読者に語り掛けていますが、本を読み終わって感想文を書いている今も、私は教えの全てを実行できずにいることをここに懺悔します…。

腹八分目、プレゼントをする、全身鏡を見る等、既に習慣になっているものもありますが、この本を読んで新たに取り組んでいないのですorz

実行することが大事だとガネーシャから教わったので、これからトイレ掃除をしてこようと思います!笑

良い本というのは、単に良いことが書いてある本ではなく、人を動かすことができる本のことなんだろうなと最近思いました。

このブログも、あなたの行動に何か繋がるものがあれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!(*´▽`*)

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