簿記二級。~概要編~

勉強
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2020年11月に行われた第156回簿記二級試験に合格にしました!

簿記に興味のある方、これから受験しようと考えている方の役に立つかもしれないと思い、記事を書きました。

※勉強方法等については~勉強編~なんてのを別で書こうと思っております。

簿記二級を取得するメリット

まず、簿記二級を取得するメリットからご紹介します。

今この記事を読んでくださっている方は、少なくとも簿記に興味があるのだと思います。純粋に内容に興味があったり、他の人から「簿記二級は取っといた方が良い」と言われたのかもしれないし、就職や転職で有利だからかもしれないし、単純に会社から指示をされているのかもしれませんね。

色々な理由があれど、「合格したらこんなメリットがある」と分かればモチベーションも上がることでしょう。

そこで、簿記二級を取得するメリットはこちら。

  • 就職・転職に有利
  • 社内評価が上がる
  • 企業の経営状況を判断できるようになる
  • 数字の管理ができるようになる

順番に解説していきます。

①就職・転職に有利

日商簿記二級について、商工会議所の検定試験ではこのように説明されています。

  経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。

企業から最も求められるって、すごくないですか。

確かにFPやFASS、ビジネス会計検定等に比べて圧倒的に認知度も高く説得力がある感じがしますよね。多くの人が価値を認識できる資格って、結構重要だと思います。

具体的にどの面が評価されるかというと、単純に勉強で培った知識・スキルと、資格取得に至った勤勉さ・努力面の両方でしょう。

知識やスキルでいうと、簿記二級の内容は経理で即戦力となるレベルでしょうし(募集要項に簿記二級以上歓迎や必須と書かれていることも結構あります)、経理以外でもあらゆる業種・業界で役立ちます。財務諸表等から根拠を持って分析できるというのは説得力があるものです。

また、簿記二級の合格率はだいたい20%程度なので(とはいえ合格率は実施回ごとにブレがあり、10%台~40%台まで幅がありますが…)勉強しないで合格というのはほとんどありえません。そのために積み重ねてきた努力も評価されることでしょう。

②社内評価が上がる

①で説明した通り、簿記二級は認知度が高いため評価されやすいです。日々の実務をこなしながら資格取得をしたとなれば、毎日の仕事ぶりを見ている先輩や上司からの評価も上がること間違いなし。

企業によっては昇給や資格取得手当てがあるところも少なくないでしょう。(ふみかんの職場では昇給も資格手当もありませんでしたが…褒めてもらいました。笑)

資格自体にも価値がありますが、向上心があり自己研鑽を怠らない、また目標を実現できる人材として自分自身の価値も上がります。

勉強を通して今後学びたいことや進みたい方向が見えてくるという場合もありますね。

実際私も簿記二級の勉強を通して次に進みたい道が見えてきました。

③企業の経営状況を判断できるようになる

どの会社に勤めていようが経営者だろうが平社員だろうが自営業だろうが、企業の経営状況を判断できるに越したことはありません。

これから就職・転職する人は経営が傾いている会社に入りたいとは思いませんよね。

現在勤めている会社の経営状況が悪化しているようだったら、いつまでも安定して給料や賞与がもらえるとは限りませんよね。

投資家なら、これから伸びていく会社の株を買いたいですよね。

自分が行っている事業が上手くいっているのかコケているのかの判断もできなければ、この先伸びていくはずがありませんよね。

こういうことです。

④数字の管理ができるようになる

簿記が役に立つのは、なにも仕事に限った話ではないのです。

毎月の収入がどれくらいで支出はどのくらいか、何に使っているか、貯金できているのか、そういった個人の家計簿管理にも簿記のスキルは役立ちます。

「家計簿ってつけた方がいいんだよね」となんとなく使ったお金を記録しているだけだと、結局作業だけで終わってしまったり、面倒で続かないということもあると思います。

何のために家計簿をつけているかを考えると、資産をきちんと管理したいからという理由の方が多いのではないでしょうか。(もちろん人それぞれ違う理由もあるでしょうが。)

会社の経営状態を見極めていくのと同様に自分の資産状況もきちんと把握して、改善の余地があれば正していく。これができれば日々の生活はだんだん豊かになっていくと思います。

三級?二級?

日商簿記には一級、二級、三級、初級があります。

基本的に話に上がってくるのが三級からなので、初級については省略します。(自分が受けたことなくてちゃんと調べたことないので…)

簿記を最初に受ける場合には、三級から受けた方が良いのか?むしろ三級だけじゃダメなのか?二級も必要なら最初から二級を受けても良いのか?そういった疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

私の場合は、三級を受けずに二級を一発合格でした。いぇい\(^o^)/

ただ個人的に1番良いと思うのは、三級を受けて二級まで取ることです。

①三級から受けるべき理由

受けるべきとは書きましたが、経理経験者はもしかしたら不要かもしれません。

二級の受験資格に三級合格があるとか、そういったことは無いので誰でも二級を受けることはできます。

ただ、私のように簿記の知識ゼロから始める方は三級の勉強が必須で、その理解が間違いなく定着するように三級を受けた方が良いと思います。

三級の基礎知識を誤った理解のまま進んでしまうと二級の勉強でついていけなくなり、また三級の勉強に戻る羽目になるのでお気を付けくださいませ。

また、もしも二級で不合格となってしまった場合、三級の知識が定着していないのか二級の範囲だけをまた勉強すれば良いのか判断に迷う恐れもあります。

もちろん三級の知識バッチリ!という場合は二級から受けても良いでしょうし、三級の受験枠が定員いっぱいになってしまった…という時に必死に勉強して二級を受けるのもアリだと思います(←これがふみかんパターンです)

②三級で終わらず二級まで取得するべき理由

最初の方のメリットでも説明しましたが、企業への就職・転職に良く影響してくるのはだいたい簿記二級からです。

三級までは全社会人が身につけるべき基本の知識なので、より一歩踏み出してアピールするには二級取得が必要になってきます。

どうせ簿記を勉強するのなら、他の人より一歩優れていると胸を張れる二級まで取っちゃった方がお得な感じがしますよ!

試験概要

試験日程:年3回(2月・6月・11月)

試験内容:商業簿記60点(3問)、工業簿記40点(2問)の100点満点(全5問)

 ■商業簿記:卸業者や小売店のように、仕入れてそのまま販売する商品売買業を対象とした簿記

 ■工業簿記:メーカーのように、材料を加工して販売する製造業に特有の簿記

試験時間:120分

合格基準:得点70%以上

合格の基準は相対評価ではなく絶対評価です。上位〇人とかではなく、70%以上得点できた人全員が合格となります。

合格率:18.2%(第156回)※詳しくは商工会議所の検定試験を参照ください。

簿記二級を受験したきっかけ

ここからはふみかんの体験談を書きます。

私は会社で経理の仕事をしている訳でもなく、簿記をとれ!と上司に言われているわけでもありませんでした。

ただ入社した際に「5年後の職務経歴書」を書くことになり、何を書こうかな~と悩んでいたところ、この資格はきっと役立つし評価されるだろう!と思い「簿記二級取得」と記載して提出。ちなみにこの時点で簿記のことを何も知らず、三級も持ってませんでした。

(簿記のことよく調べずに書いちゃったので試験開催時期とか知らずに「2022年10月取得」って書いてました。笑)

すると先輩から「このテキストお勧めですよ!」と具体的にアドバイスをいただいちゃいました。なんとなくで記載してしまったんだけど先輩の方が現実的に捉えてくれちゃったようです。笑

そんなこともあり、なんとなくいつかは簿記を勉強しようと思ったのが2020年6月。

8月頃には仕事にも少しずつ余裕が出てきました。そしてコロナ自粛でなんとなくSNSを見て過ごす日々に嫌気が差し「何か一生懸命取り組めるものを見つけないと…!」と思った時に思い出したのが簿記。

とはいえ中身を全く知らない状態。「どんなことを勉強するかを簡単にでも知ってから、受験するかを決めよう」と思った時に参考にしたのがこちら。

ふくしままさゆきさんの「入門!初心者の人が一番最初に見る動画」っていうような動画です。

簿記3級独学応援っ!【入門!初心者の人が一番最初に見る動画:仕訳がメッチャわかる!】全24回(基礎18回+じっくり復習6回)

この動画を見て「内容が面白いな~、もっと勉強したいな~」と思えたので自分に合っている勉強の分野だと思ったし、簿記の受験を決意しました。

ふくしままさゆきさん、私が簿記を勉強する決め手にもなってくれたし、実際勉強を進めていく中でもめっちゃくちゃに助けていただきました。いい内容の動画ですほんとに。

さて簿記を受けるぞと決めてからはもちろん試験のことを調べ始めました。

二級は難しそうだけど三級は勉強すればまあいけそうだぞ。受験料もそこまで高くない。今は8月で最短の受験日は11月だし、これは時期的にも良い感じ。

11月に三級を受ける決意をしてからさっそくテキスト購入。

会社の先輩にお勧めしていただいたスッキリわかるシリーズを購入。

いずれは二級も受けるだろうと考え二級のテキストも一緒に買おうとしたところ…商業?工業?ふたつ買わなきゃいけないの??それとも選択式??さっそく混乱しましたね。笑

ここでは詳しく解説しませんが、自分で調べてどちらも買うことに。

教材が届き、早速勉強を始める。内容はやはり自分にとって楽しくて結構夢中になれました。

11月に受験だから、まあのんびり無理なく進めるか~と、週末に数時間勉強を進めるくらいのペースでした。

9月15日…だったかな、申し込み開始の日。当日覚えてはいたんですけど、なんだかやることがあり後回しに。

翌日、気を取り直して三級の申し込みを……

え!?定員割れ…!?

まさかのまさかでした。東京都23区内全滅。もう少し広く見て八王子や立川、横浜の方も確認したけど全滅…。

ま??

こんな人気資格なの???

そういえばその前、6月の第155回は中止になったそう。その影響も大きいんだろうな…。twitterとか見ても定員割れで嘆いている人がちらほら。

なんてこった…。

なんとなく、「では二級は?」と思って調べてみる。東京都23区内全滅。横浜…少し枠残ってる!!

迷いましたね。8月から約1ヶ月程で三級のテキストがほぼ終わったくらい。二級に挑戦するとなるとここから11月までで商業簿記と工業簿記のテキスト2冊分も理解しなければいけない…。

ただ三級の勉強が楽しくてモチベーションが上がっていたのは事実。今このモチベーションで受験することが大切で、先延ばしにするとやる気が落ちてしまうのでは…とも思いました。

ふみかん
ふみかん

受験料も数万とかする訳じゃないし、、頑張ってみるかー!

そんな流れで、急遽三級ではなく二級を受験することになったのでした。笑

最後に:受験を迷っている方へ

さて、ここまで読んでくださったあなたは、簿記の受験を決めているでしょうか。それとも興味があるだけで、受験するか迷っているでしょうか。

簿記三級は社会人が身につけておきたい知識。とは言っても取得していない人も珍しくありません。取得は義務ではないので。

ただ、もし少しでも興味があって迷っているとしたら、簿記を取得することを強くお勧めします。(できれば二級まで!)

一生モノの知識になります。また、誰もが知る資格なので評価されます。

日本の社会人の平均勉強時間は、1日6分なんて話を聞いたことがありますでしょうか。もちろんみんなが毎日6分勉強しているわけではありません。笑

勉強をしていない人が多いのです。

もし日々の中で勉強する時間を確保できたら、周りの人より一歩でも二歩でも前進できることでしょう。周りと比べずとも、自分自身が前進できることは間違いありません。

興味があればぜひ勉強して、資格取得してみてください。応援しています!!

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